当日は勿論、絶飲食。
朝いちばんに検温、そして血圧測定。
すると...。
上の値がものすごく低くて、いったん洗顔など動いてから再度測定しましょうということに。
今日は生憎の嵐のような悪天候。
そう、普段からこういう日は頭痛がしたり、身体が重かったりとたいてい不調になるのだ。
動いてから測ると、なんとか正常の範囲になり、ほっとした。
さっそく朝の浣腸も。
「急に血圧が下がったりすることもあるので、そうなったら必ずボタンを押して呼んでくださいね」と念を押されてトイレへ。
何とか大丈夫だった。
弾性ストッキングを履いておく。
言葉だけでは全然想像がつかなかったのだが、いわゆる足痩せソックスみたいなもの。
相当な圧力がふくらはぎなどにかかるので、履き方にも注意が必要だった。
主治医のイケメン先生が点滴を刺しに来た。
「これは痛いですよー」と躊躇なく左の手首にぶすりと。
確かに痛い!でもこれくらい容赦ない方が清々しい。
左手首には名前とかQRコードとかを記したネームバンドがあるのだが、それが邪魔になってしまい、看護師さんが「右に付け替えましょうね」とカットするためにハサミを探し始めた。
するとイケメン先生が「いよ、ちぎれるよ」と引きちぎってしまった。
えええ、素材的にはちぎりづらいものだと思うんだけど。
あまりに雑で笑ってしまって「ワイルドですねー」と云ったら「そう?あんまり云われたことないけど」とか何とか云ったりして場が和んだ。
こんな風に手首がテープやチューブで固定されてしまう。
ただ、ネームバンドがないと患者を識別する大事なものだから何もできないので、「急いで作ってきますー」と看護師さん。
結構時間かかってたけど、やっと持ってきてくれた時にはほっとした。
お隣さんは、朝一で手術なので、バタバタと出掛けて行った。
緊張するなあ。
夫も10時過ぎに来てくれた。
何とも言えない時間を過ごす。
窓のない側なのであまりリアルタイムに見れていなかったけど、相当な雨が降っているようで、頭痛もしてきた。
ちょっと吐き気もするくらい。
え~まだ麻酔もしていないのに、これは嫌だなあ。
しかし、どうせこの後麻酔して何が何だかわからないのだから、手術まではこの頭痛と吐き気に耐えなければ。
ここまでの時間に、いろんな先生やら看護師さんが「担当の何某です」とたくさん来てくれたけど、もう全然覚えられない。
夜や朝に交代するタイミングで、看護師さんやグループ長の方がいらっしゃるんだなってのも一日近く居てみて判った。
無呼吸症候群のお向かいさんには婦長さんがやってきて「入院時に個室をご希望でしたが、空きましたので移られてはいかがでしょうか」ととても丁寧な物腰で提案をしていた。
しかしお向かいさんは「あと2泊したら退院なので、このままで大丈夫です」と回答。
そうか...今夜も眠れぬ夜をあのイビキと共に過ごすのか...。
あのー、私も個室希望していましたけど、まだ私にはその提案の順番は回ってこないのですよね...としおしおと思っていた。
お昼前位に、バタバタとお隣さんが帰ってきた。
ベッドごと運ばれ、カーテンの向こうでいろんな装置やらがカチャカチャと設置されている音がする。
おおっと身構える。
間もなく看護師さんがやってきて、「時間が決まりました。12時10分にスタートなので、5分前にお迎えに上がります。それまでにもう一度お手洗いに行っておいてくださいね」と伝えに来られた。
おおおおお。
11時50分くらいに、そろそろかなとお手洗いに立つ。
弾性ストッキングも履いてるし、前開きネグリジェの下にはショーツ一枚で、髪は耳の下で二つに分けて結んで、準備万端。
あ、点滴を手首にしているので思うように髪を結べないため、夫に彼の人生初、人の髪を結ぶということをさせてしまった。
女のお子さんがいるような男性じゃないとこんな機会ってあまりないんだろうなあ。
お迎えがいよいよ来た...!
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