手術後6日目:入院8日目

手術後6日目:入院8日目

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  • 入院生活

4時ごろ傷の痛みで目が覚め、思わずナースコールで痛み止めを頂く。
ここんとこ痛み止めはひっきりなしだなあ。


朝の回診で、外来の主治医の先生がほんの一瞬、来てくれた。
「留守してスミマセンでした、明日退院ね、よかった」と去って行った。
月曜は忙しいものね。

入院病棟での主治医イケメン先生グループも現れた。
テーブルにMac広げてwifiつなげて、iPhoneで音楽聴きながら、ネグリジェ着てガウン着ての姿に「素敵なお姿で」と茶化す先生。
(持ち物の項目で説明するけど、私のいろいろ合理的に考えた上での寝間着だったのだ...汗)

最初は本当につらかったけど、どんどん歩けるようになって、今日はまともな2足歩行ができて感動しました、人類の歴史を数日で体験で来てよかったです、と云ったら、「それは素晴らしい。その内どんどん進化して今度は宇宙に行って逆に歩かなくなったりして」などと云って笑ったり。
退院でよかったですね、と云う話など和やかにして、入院生活も初めてだったけど楽しめましたと云うと「滅多に聞けない感想を頂いて、またいつでもいらしていただければ」「いやいやいや」みたいな。

そして午前中のうちに内診。
内診が思った以上につらい。
器具とか指とかは嫌だけど、まだいい方。
お腹の傷を押さえるのは「いいんですかっ」と思わず問いただしたくなるくらいに痛い。

研修医も含め3人のチームでお勉強がてら内診。
「あー溜まってるね」「8㎝...」と聞こえてきたので「何が?」とドキッとしたのだが、その後のお話にて。
身を呈して、お勉強にどうぞ役立てて今後の医学の発展に貢献させてください...とか祈るような気持ちで内診を終える。
まあ、治してもらってるんだけどね。

まず一通りの手術の経過のお話。
右卵巣および付属器の摘出手術自体は1時間程度でできた。
子宮内膜症で、いわゆるチョコレートだった。
写真も見せて貰った。
癒着がかなり激しくて、卵巣自体は破れており、結果的にその中身を見ることができた。
卵巣ってこんなになってるんだ...。
確か夫は実物を術後に見たと云っていたなあ。

そして、左側に残っていたのはブルーベリーだった。
いくつかあったので焼き切ったそうだ。

ただ、この病気の性質上は再発の可能性もあるということをしっかり認識しておくことが大事。

今後は、低用量ピルか、もっと効く高額の薬を使うかと云うことになる。
ただ後者は1年しか飲めないらしい。
理由は聞きそびれたけど、たぶん身体的なものかな。
以上のことは夫からは聞いていなかった。

更に、8㎝と云うのはお腹に血液が溜まっているとのこと。
よくあることだそうで、しばらくすると体内に吸収されていくので心配はいらないらしい。
少しぎょっとしたが、心配いらないなら、信じるしか。

今後はシャワーだけでなくてお風呂も問題ないとのこと。


午前中はガンガン歩いてすでに30周近くになったので、汗をシャワーで流す。
初めて傷部分にも泡立ててそっと擦り付けてみた。
ひゃー。
創部分はボンドをこんもり付けてるので、そのために盛り上がっている。
これがいつか取れたら傷もくっついてるらしいのだが、本当に~?といささか医学を疑ってかかってしまわざるを得ない先進医療。
こわいこわい。
創はボンドで留めてるという言葉の響きがなんだかものすごい、文房具感。

午後はもう歩くノルマ達成だったし、雨で調子も今一つ、ひっきりなしの痛み止め服用で、だらっと過ごしたかなあ。

あ、前の晩に「腫瘍マーカーの結果って変わったりしているのか」看護師さんに質問したのだけどそのことがちゃんと伝わっていたらしく。
夕方昼寝をしていた処、「Norikoさーん、Norikoさーん」と控えめにそっと肩を叩かれ起きたら外来の主治医の先生が紙をもってやってきた。
相変わらずの早口は、寝起きの頭ではぼーっとしてあまりついていけなかったけど、とにかく懸案だった腫瘍マーカーの値は下がっていたらしく、先生も嬉しそうに「ホラ、下がってる下がってる、よかったね」と慌ただしく伝えて風のように去って行った。
テンション高くてなんだか嬉しそうだったのが、私も嬉しかった。
って自分のことだったのだけど。

夕食後の体温測ったりの看護師さんの巡回では、病室の方含めてあまりに雑談が楽しくてもう少しこの部屋に居たいとすら思ってしまった。
お蔭で、退院の手続きについてこのタイミングで聞く筈がすっかり忘れてしまっていた。

いいお部屋にさせて貰ってよかった。
お食事を運んでくださる看護師さんともなんとなく顔見知りになって、「あのお部屋は不思議と楽しい雰囲気になるんですよ、私も大好きです」とおっしゃっていた。
手術に入院というとネガティブなことも多いかもしれないけど、私に与えて貰った環境はよかったと思える。

荷物の片づけをする。
夫に日曜にある程度持って帰って貰っていたので何とか荷物も収まり助かった。

しかしながら、痛み止めを飲みながら就寝。

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About

区の検診で、突然「卵巣がんの疑い+リンパ節多発転移」と云われて始まった一連の記録です。
開腹手術の結果、子宮内膜症性卵巣嚢胞(しきゅうないまくしょうせいらんそうのうほう)ともいわれるチョコレート嚢胞と診断されました。

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Noriko:発覚当時45歳、既婚、妊娠分娩の経験なし。

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