手術後2日目:入院4日目

手術後2日目:入院4日目

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  • 入院生活

夜は、部屋を変わって少し広くなり、窓があるせいか、また同室の方々が和やかでお話もできたせいか、リラックスできたようだ。
夜半過ぎからまとまって5時間は寝たらしい。
初めてのぐっすり眠った実感がする。


そういえば夜中のしかるべき時間に抗生剤の点滴を抜かれた瞬間に目が覚めた気がする。
「起こしてしまってごめんなさい」と看護師さんに云われたが、むしろ患者が寝ててもできちゃうんだ、すごいって思った。

針はそのままで、テープで留めて、網をかぶせられた。
また何かの点滴をするかもしれないからだ。

今日もせっせと歩く。点滴のガラガラがない状態で歩くのは、綱渡りみたいに両手を斜め下に伸ばしてよちよちと心もとなく歩いてしまう。
こんなにしか歩けないんだ...。

でもお腹が痛いので、10時半くらいに点滴の痛み止めをしてみることにした。
ペンタジン。
確か1時間くらいかけて落とすんだったかな。
最初は何も感じなかったけど、次第にベッド上半身起こした状態で眠たさが強くなってきた。
ちょうど看護師さんが来てこの点滴を外して針を抜くタイミングで「どうですかー」と聞かれて「眠いですー」と云ったら「うん、眠くなりますからねー」と云われたのでそうかと思った。

しかし一回トイレに立った時に違和感に気づいた。なんか気持ち悪い。
くらっくらする。
えええ、嫌だ。
こんなに事前に全身麻酔の吐き気止めを口を酸っぱくして云っていたのに、今気持ち悪いとかありえない。
嘔吐するほどではないけど、気持ち悪いのは嫌だ。

トイレからの帰り、歩いていた看護師さんに「痛みどめの点滴してたんですけど、嘔吐感を抑える何かってないんですか」と聞いたら、「それは仕方ないですねえ、副作用を抑えると効き目もなくなりますから」と至極もっともなことを云われ、しおしおとベッドに戻る。

飛行機酔いや船酔いのような感覚と必死で戦う。
ふわーっと身体が浮いたかと思うと、ぐぐーっとベッドに押さえつけられる感覚。
多少の中毒性も考慮した方がよいような種類のお薬っぽい。
嫌だ~私はもうこのお薬は金輪際身体に入れたくない。

お昼が運ばれてきた。
でも全然食べられない...。
ああ、勿体ない。

14時ごろようやく意識がすっきりしてきた。
痛みはなかったので、しっかりと痛みは止めてたのだろうけど、ひどい目にあった。

私の具合が悪い間にお隣さんは退院し、新しく入院して来られる方がいらっしゃった。
さらに斜め前の方は、一時帰宅で出掛けて行った。
動きがいろいろとある。
この大部屋はとても恵まれていて、引っ越しさせてくれて本当に良かったと思った。
お向かいの方の明るさが最もこの病室をリードしてくれている。
いろんな人のいろんな話を聞いては、自分ってまだまだ甘い症状だなと実感する。
でも可能性がゼロではないという覚悟ももちろんあるのでいいのだけど。

15時頃かな、看護師さんがシャンプーしてくれた。
床屋さんみたいに下を向いて。
指の力がしっかりしていて、一生のうちでこんなに気持ち良いシャンプーはないと思える位の神業だった。
看護師さんも研究のために美容院とかのシャンプーをチェックしているらしい。
シャンプー自体は学校で研修で習う程度で、病院では特に指導はないのだとか。
こんなことでも研究を重ねる看護師さんにも感動していた。

一度のシャンプーでは泡は全く立たず、予想通りの2度洗い。
ドライヤーをして、スッキリした。
頭洗うだけで気分が相当違う。
数時間前の私とは大違いだ。

ついでに顔も頑張って洗って、化粧水とかぺたぺた塗り、眉も久しぶりに描いてみた。
普段からきちんとしたメイクをしているわけではないが、それでも眉を描くと自分としては人らしい顔に近づいたと思う。

これで、改めて張り切って歩行訓練に励む。
まだ綱渡り的な手の広げ方で、結構ほかの歩く人の邪魔になってる気がするなあ。
この日は目標の30周にわずか及ばず28周で終了。
それでも前日とは雲泥の差。
進歩するもんだなあ。

ずっと顔のむくみが気になっていたのだけど、このあたりからまぶたとか頬がすっとしてきた。
この顔で会社の人たちに会うのか...と危惧したのも問題なくなってきた。
よかったあ。

もう一つの問題は咳。
今日も引き続き、喉がカサカサして、タンが絡む。
普段からタンを転がすのが苦手なのでそもそもダメだけど、その行為自体も腹筋を使うのだと驚愕する。
儚く咳をするようにして、お腹を押さえながら。
でも思い切り咳をしていないので、ますますひくひくと痙攣をおこしそうな感じでのどやお腹が震える。なんだこれはってくらいにけほけほ。その度に白湯を飲んで、のど飴をなめてマスクをしてごまかすけど、その度にも苦しくなる。
同室の方にもかなり心配された。
他の方はそういう感じではなかったみたい。

VS嵐をiPhoneで見る。
PCでやいやいとツイートしながら。
なんて日常。
盛んにニノニノ云ってる様に、残業していた夫も安心してたみたい。
3日間私のために休みを取ってくれたので、彼はこの日はみっちり仕事だった。
申し訳ない。

就寝前の顔を洗うのは相変わらず難儀。

嵐ちゃんは退院後のお楽しみにして、レコメンを聞きながら寝るが、結構聞かずに眠ってしまった。
それはそれでぐっすり眠れたのでいいことだ。

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Comments [2]

ネットで、同じ病気したひといないか検索したら、たどり着いた。わたしも、おなじ名前。しかもにのが大好き。
わたしは、術後の吐き気が凄かったです。2010に手術しました。いま、高い薬毎月飲んでなんとか再発免れてますが、もうあんな思いしたくありませんが。かんちできない病気だから、仕方ないですね。

のりこさん、コメントありがとうございます。
色々他人と思えないくらいです^^

そして私も毎日薬を飲んでいますが、副作用の吐き気はなんともしがたいです…
とはいえ、飲んでるおかげで状態は良いと経過観察で云われてるので、頑張って飲んでます。
お互いに少しでも良い状態に保っていけたらよいですね。
一緒に頑張りましょう。

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About

区の検診で、突然「卵巣がんの疑い+リンパ節多発転移」と云われて始まった一連の記録です。
開腹手術の結果、子宮内膜症性卵巣嚢胞(しきゅうないまくしょうせいらんそうのうほう)ともいわれるチョコレート嚢胞と診断されました。

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Noriko:発覚当時45歳、既婚、妊娠分娩の経験なし。

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