手術後1日目の朝:入院3日目

手術後1日目の朝:入院3日目

  • 更新日:
  • 入院生活, 手術

待望の朝がやってきた。
病院の朝は6時に始まる。


最初に一口お水を飲んでみてくださいと云われて、恐る恐る飲んでみる。
問題ないことが判ったので、今度は腸を刺激する漢方を飲む。
その後は、少しずつお水を飲めた。嬉しい。

採血とレントゲン。
採血はいったん右手首付近にぐさっと刺すも、うまくいかず「すみません」と外す。
後でもう一度と云われた。
ぎゃあああ。
横たわっていても、結構手首あたりが痛くてつらい。

レントゲンは技師の人が機材を持ってきて、ベッドに寝ながらにして腹部を撮ってくれた。
後で聞いてみると、このレントゲンは手術中にガーゼなど残していないかを確認するためのレントゲンなのだそう。
ガーゼには横糸に鉛が入っているので、これで医療事故がないかどうかが判るらしい。
しっかりしてるんだなあ。

最初、一度起きてみる練習から始める。
パラマウントベッドの偉大さをここから知ることになる。
頭部分をういーんとあげて、ゆっくり身体を起こす。
「気分が悪くなったら無理しないですぐ云ってくださいねー」とこまめに声をかけてくれる看護師さん。
一日横たわっていたらやっぱり具合が悪くなったりもするのだそう。
と他人事のように書いたけど、ベッドを上半身外して、足を下ろすと、クラクラっとなった。
そして視界が黄色くなってふわっと意識が遠のく。
なので、無理せずいったん横になる。
わーダメなもんなんだなあ。

あと、腰と右足がしびれていることを伝えたら、それはよくないので背中の痛みどめを止めましょうということになった。
背中のチューブを抜いて、様子を見てからお昼前に再度、起きて歩く練習をしましょうということになる。
背中のチューブを抜いて、「バンドエイド貼りますねー」
えっ、バンドエイドで大丈夫なの?
管が刺さってたのに、直径どれくらいなんだろう。
「次のシャワーの時には外していいですよー」と云われた。

朝食後、微熱もあるので休憩しつつ、お昼近くに看護師さんがやってきて再び起き上がる練習。何とか起き上がれた。さっきとは全然違う。
ベッドに腰かける形で、術衣を脱ぎ、熱々のタオルで背中を拭いてくださる。
極楽だ!
別途一本タオルを頂き、身体の前半分を自分で拭く。
小さいタオルで、顔を拭く。思わず「だあああっ」と寛ぎの呻きがでる。

点滴のガラガラを持って、看護師さんと一緒にトレイに行く練習をする。
行けることが判ったので、何もせずに一度戻ってくる。
トイレまで歩けることを確認して、尿管を抜いたんだっけ。(すでに記憶があやふや)
「ちょっと変な感じがしますよー」と云われて、どんな変な感じがするのかと思いきや、実際には判らなかった。T字帯を外された。
もう自分の状態が全然判らなかったのだけど、ふんどしみたいなのをつけられてたのだなあ。

腹帯はそのままに、下着をつける。
まだカテーテルを抜いてしばらくは膀胱に尿が溜まらないらしい。
最初のトイレタイムは看護師さんと一緒に行くことになっているらしいので、ナースコールで呼ぶ。
車いす用の広いトイレの中まで誘導して貰い、用を足す。
問題なく尿は出るが、水のような下痢で吃驚する。でも腸が活発なのは喜ばしいらしい。
当座の目標はガスの勢いあるものが数発出せるといいらしい。
まだ、この日の前半は力が足りない感じだった。

再度採血にトライ。
今度は別の看護師さんが右の肘の内側の柔らかい処にしてくれて、事なきを得る。
みんなできればこの柔らかい処で採血できるように頑張ってもらえたら幸いです。

そして婦長さんがやってきて「今日はご提案がありまして参りました」と。
婦人科の病室が空いたのでお引越ししませんかと。
勿論そのようにお願いした。
サイドテーブルからベッドからすべてキャスターがついていて、数人の看護師さんたちが一気にガラガラと押してくれて、私はベッドに横たわったまま、反対側の廊下の病室の窓際にお引越しされた。
窓際になって明るさが増しただけでなく、一人分のスペースがさっきよりは広く、何だかのびのびとした気持ちになった。

そして、まだあまり動けない私ではあったが、同じ病室内の他の3人の患者さんが何だか楽しそうな雰囲気でカーテン越しに会話していて、とても明るいのもホッとした気持ちになった。

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区の検診で、突然「卵巣がんの疑い+リンパ節多発転移」と云われて始まった一連の記録です。
開腹手術の結果、子宮内膜症性卵巣嚢胞(しきゅうないまくしょうせいらんそうのうほう)ともいわれるチョコレート嚢胞と診断されました。

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Noriko:発覚当時45歳、既婚、妊娠分娩の経験なし。

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